中部国際空港

基本データ

所在地 愛知県常滑市セントレア一丁目一番地
設立日 1998年5月1日(1998年7月1日中部国際空港の事業主体として国の指定会社となる)
開港日 2005年2月17日
資本金 836億6800万円(設立時:3億2200万円)
構造・規模 【敷地面積】約470ha
【滑走路】長さ3500メートル / 幅60メートル
主な出資者 国、愛知県、岐阜県、三重県、名古屋市、民間企業・団体等、計1,084名(2009年3月現在)

中部国際空港

建設エピソード

01.どうしてできたの?

中部国際空港とはどんな空港なんですか?
中部国際空港は2005年2月に、伊勢湾の常滑沖に誕生した新しい空港。「セントレア」という愛称で親しまれているんだ。日本列島の真ん中に位置することから、日本各地との移動が便利なことに加えて、世界各都市にも国際線を運航していていることから、日本各地と世界をつなぐハブ空港として大きな役割を果たしているんだ。

中部国際空港の特徴を教えてください。
中部国際空港の建設のポイントは2つ。「ユニバーサルデザイン」と「エコ」だ。まず全ての施設が、便利でわかりやすく、誰もが使いやすいユニバーサルデザインによって建設されているんだ。出発ロビーと到着ロビーがそれぞれ1フロアにまとめられ、駅から空港にいたるまで、主な導線には段差のないゆるやかなスロープを採用。わかりやすいレイアウトも、空港の機能をスムーズに利用してもらえるよう配慮されているよ。また空港内発電システムをはじめとした運用もさることながら、周辺環境への配慮についても施工中から徹底された、エコな空港なんだ。

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02.えっ!そんなドラマが?

予定より開港日が早まったらしいですね。
実は着工前に運輸大臣に提出された「飛行場設置許可申請書」では、愛知万博開幕の6日前、2005年3月19日の開港を予定していたんだ。しかしそれでは愛知万博の来客を安全に迎えることができないのではないか。開港予定日まで残り2年半と迫った2002年7月、予定日の開港すら危ぶまれる施工状況下で、関係事業者は事業者間で連携して工程調整を実施したんだ。これによって空港建設全体が緊密な連携とともにスピードアップ。空港は予定より1ヶ月も早い2005年2月17日に開港されたんだ。中部空港の建設は、愛知万博にかける地元企業や人々の熱意に支えられて実現したといっても過言ではないんだ。
「セントレア」は、空港から普及していったんですね。
空港の愛称「セントレア」は、愛称募集キャンペーンによってなんと応募総数9,200通の中から選ばれたんだ。「セントレア」は"central"と"airport"を組み合わせた造語で、中部国際空港の位置を端的に言い表しながら、優雅な語感で日本の中心的機能を果たす空港への展望を示しているとして採用されたんだけど、当初は「分かりにくい」「覚えづらい」と、なかなか定着しなかった。そんな中、地元の方々の空港への期待が常滑市を動かし、空港島内の地名が「セントレア」と決定されると、それを機に一気に愛称が浸透したんだ。道路看板、空港にアクセスする特急列車、ホテル、果ては管制塔のコールサインまで「セントレア」一色。

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03.すごい!そんな技術が?

滑走路には新工法が採用されたと聞きました。
着工から開港予定までの時間が短かかった中部国際空港は、護岸、埋立、建物、滑走路といった全建設場面において工事の効率化が求められたんだけど、その中で、滑走路の建設には日本で初めての工法が採用されたんだ。長さ3,500mの滑走路は幅が60m。通常アスファルトを流し込むのに、1台の機械で幅7.5mずつ順次舗装するところを、中部国際空港は滑走路の中央になんと一気に4台並べて30m分舗装するという工法を採用したんだ。これには工期の短縮はもとより、アスファルトが温かい段階で工事を進めるので舗装の継ぎ目がなくなるという長所もあったんだ。
環境に配慮した発電の仕組みが採用されていると聞きました。
中部国際空港では、空港が使用する電気の半分を、天然ガスによって発電しているんだ。これは天然ガスコージェネレーションシステムといって、ガスタービン発電機から旅客ターミナルビルに電気を供給、さらにその際発生する通常なら廃棄される排熱を利用して、空港敷地内の主要施設で使用する冷暖房・給湯に必要な熱を効率的に供給しているんだ。外部の発電所から電力供給するよりも大幅な省エネを実現しているってわけ。さらにクリーンな自然エネルギーを有効活用するために、旅客ターミナルビルのセンターピア屋上に、太陽光発電パネルを1,440枚も設置してあるんだ。太陽光発電によって発電した電気は、駐機中の航空機が使用する電力の一部として使用されているよ。

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04.その伝説ほんと?

建設前、ターミナルビルは鶴の形になるはずだった?
その通り。中部国際空港の旅客ターミナルビルは、当初の構想では折鶴をイメージしたデザインで、本館から伸びるウイングとセンターピアは先端にいくほど細くなる形状になる予定だったんだ。でも「いったい誰が鶴の形を見ることができるのか」という、まさに当時の社長の鶴の一声をきっかけに直線構造での建設に見直されたんだ。これによって施設構造が統一されたことが施工の短縮化とコスト削減につながったわけ。中部国際空港はこのように、計画段階から施工段階まで常にコストの削減を追求するVE(Value Enginering)という取り組みを徹底したことでも知られているんだ。

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